ミュージカル 素人の遠吠え……ワオ〜ン

[etc.01]>>>> 2005/3/7

劇団四季 オペラ座の怪人
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作曲 アンドリュー・ロイド=ウェバー
ファントム(怪人) 高井 治
クリスティーヌ 沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵 石丸幹二

オフィシャルサイト→

★念願叶ったりの劇団四季の「オペラ座の怪人」
★宝塚版の「ファントム」を見、映画版「オペラ座の怪人」を見、私としては満を持して見たといった感じだったのですが、正直思っていた程楽しめなかったというか。
★やっぱり映画版の「オペラ座の怪人」にハマっただけに、アンドリュー(以下ALW)の作曲は素晴らしいし、イントロが流れるだけでどの曲もわくわくするのですが、2階席だったのもあって、引き込まれるような魅力は感じられなかったです。やっぱり初見の舞台は1階席のそれなりに前の席で見るのがベストですね。

★舞台装置や美術なんかは素晴らしかったです。それだけでも一見の価値はあります。生であのシャンデリアを見るとぐっときますね。
★ただ、シャンデリアは落ちるよりは上るシーンの方が良かった。何かと話題が上りやすい有名な落ちるシーンは、迫力もないし、溜めの演出がないので「ああ、落ちた」という感じで。1階席で見たなら印象も違ったかとは思いますが。

★それに少々狭い舞台の上で、舞台装置を上手く使っていた演出が素晴らしいです。こちらが客席かと思いきやあちらが舞台で、といった演出や、カーテンを半分だけ下ろして2場面の距離感を作ったり、そういった舞台ならではの面白い演出が良かったです。

★しかしどうも衣装がダメでした。クリスティーヌの衣装に品がなくて…。クリスティーヌは音楽の天才「ファントム」をして「エンジェル・オブ・ミュージック」といわしめる程の存在なのだから、見た目にも清楚な魅力があって欲しかった。
★クリスティーヌの魅力あってこそリアリティも出るし引き込まれる作品なので、少々乱暴な言い方をすれば、クリスティーヌのクリスティーヌらしからぬ感じが舞台のイメージを悪くしてしまった作品……かな。
★クリスティーヌ役の沼尾さんも、歌声も(顔も)クリスティーヌのイメージからは少々遠くて、興醒めしてしまった、というのが素直な感想です。クリスティーヌ役が(私的に)もっとハマり役の人であったのなら、「オペラ座の怪人」自体の評価も高くなったとは思いますが。
★何せクリスティーヌのソロシーンは眠くなるくらいに退屈でした。聞き惚れる程の上手さ、繊細さが欲しかったです。
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