ミュージカル 素人の遠吠え……ワオ〜ン

[etc.03]>>>> 2006/08/18

ダンス・オブ・ヴァンパイア
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「ダンス・オブ・ヴァンパイア TANZ DER Vampire」(in 帝国劇場)
クロロック伯爵       山口祐一郎
サラ            大塚ちひろ/剱持たまき
アルフレート        泉見 洋平/浦井 健治
シャガール         佐藤 正宏
レベッカ          阿知波悟美
マグダ           宮本 裕子
アブロンシウス教授     市村 正親
ヘルベルト         吉野 圭吾
クコール          駒田  一

伯爵の化身         新上 裕也
サラの化身         加賀谷 香

脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ / 音楽・追補 ジム・スタインマン / 原作 ロマン・ポランスキー

★オフィシャルサイト★


★ハマった! すげーハマった!
★どうしよう、何から語っていいのか分からないくらい大好きなんですが、どーうーしーよーうー(うっさい)
★おじいちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!(そこか!)

作品とは
★イキナリですが。「ダンス〜」の感想とはずぇんずえん関係ないんですが、ちょっと思った事を。
★舞台作品とは、作品テーマが好きだったり、世間一般から見て良作だったとしても、結局最終的には「すごく好きになるか否か」ってのが、その人個人の感想なり、大事な部分になるというか……。
★私自身の本職が漫画家なだけに、「作品を創る」という事において何を念頭におくかとても悩んだ時期があって、沢山の漫画を読むようにしていたのですが、それで取りあえず評判のよい物を読んでみるんですが、面白いな〜と思いつつ、大好きな作品にはならないんですよね。楽しめはするんですけど。
★ところが、ちょっとクセのある、一般的に受け入れられにくいような作品の方が、ずっと好きになったりするんですよ、私の場合。どこが面白いの? っていう作品を。冷静に考えた時に、自分が何にときめいているか考えると、もうあんまり理由はないんですよね。おばかな所だったり、キャラクターだったりと、そういうのに惹かれたりしてて。でさ。自分の心に残る作品っていうのは、「一般大衆が認めた良作」ではなくて「すっごい大好きな駄作」なんだよね。
★だから、漫画を読む時、舞台作品を観る時、なんか小難しいこと考えずに、もう好きなら好きでいいんだな〜とか思ったり。

★まあ、商業ベースに乗っかると、製作者の熱意だとかそんなものはどうでも良くて、興業収入の高低が大事なんですけどね。でも、んな事知るか。お客は楽しめればそれでいいんじゃい!

★つまり何が言いたいかっつーとですね、「ダンス〜」は理屈抜きに大好きな作品なんですよね。

音楽
★今回参戦したのは、7/15M、8/15M、8/17M。初見の日いつか忘れた〜!チケが見当たらないので分からん〜。
★……はいいとして。

★ちなみにネタバレですので、未見の方は絶対感想読まないで!

★ぎゃーす! すげーこの作品の音楽スキー! つか演出も好き。ライティングが好き、間が好き、ストーリーが好き、ダンスが好き、プロフェッサーが好き!(笑)
★あーもー、つまり、演出云々、演技云々、理屈こねまわしてみても、こねまわさなくても、色々なものが楽しめちゃうわけです。

★それにしても真っ先に魂もってかれたのが、音楽。なんか理屈とか抜きでわくわくさせられる音楽で。OPが物寂しいフレーズで始まって、バンパイアものだしそういう作品かな、と思わせられるんですが、ところがどっこい観客がしんみりした気分に浸ってた所に、「うわっしょ〜〜〜い!」と陽気なメロディになって、しかも舞台の切り替わりがすごく迅速で間がいいんですね。気持ちの良いテンポで、余計な事考える前にぐわっと気持ちを持っていってくれるので、わくわくさせられちゃうんですよ! そう、この作品は理屈抜きにわくわくさせてくれるんです。
★それから随所で入るエレキギターとか。ニクイ! しっとりしてきた所で、ぶいーんと鳴らされると、アンニュイなクールガイが、はっとした瞬間、ちょっと危険なにおいのする大人のニヒルダンディになって、夜の世界へようこそ、なんつって、思わず胸きゅんしちゃったりするような音楽なんすよ!(どんなだっつーの)それが憎くて憎くて、うは〜んとなるのよ! 「あ、いけません、お米屋さん!」みたいな!(激違!)
★とにかくこの作曲家さん最高です。転調とかそういうタイミングもニクいし。しかも音楽と演出がいい感じに絡み合ってて、もうひっさびさに純粋にに「わくわくさせられる」という感覚を味わいました。

音楽と演出とダンス
★それからやっぱり音楽と演出とダンスの見事な融合がたまりません。目と耳と臨場感とでわくわくさせられます。音楽がきちんと舞台を生かす為に創られていて、だからこそ演出が生きるダンスが生きる。かといって大人し過ぎないから、第二幕の悪夢のシーンでは、しっかりダンスを楽しんだ後に歌でさらに引き込まれて行って。絶妙なんですね。

キャスト
★ふー。ようやくキャストについて。

★ぷぷぷぷぷぷぷぷ、プロフェッサーぁぁぁぁぁあああああああ!
★大好きです、市村さん。なんてアホで可愛いんじゃこのじじい〜〜〜〜〜〜〜! もうね、なんつうかね、たまんないっすね、じじい萌えっすね。じじいに萌えるよね。だって、宿のシーンで、サラがお風呂に入って追い出された後、サラのお着替えシーンを見るかおじいちゃんのお着替えシーンを見るか、もう常に葛藤だもの! じじいか女の子か!(笑)サラのお着替え見てどきどきするか、おじいちゃんのお着替え見てはあはあするか、胸が引き裂かれる思いがします! つうかおじいちゃん見ちゃうんだけどね! 3回見にいって、おじいちゃんの魅力に勝てずに全部イッチー生着替え見てしまいました。ちなみに2幕での朝のお着替えでもオペラグラスロックオンです、はい、ごめんなさい。でもびっくりした。あんなおじいちゃんの着替えにときめく事にびっくりした。だって可愛いんだよ〜!
★いやいや、イッチーの魅力はそれだけではありませんぞ、ってかまず着替えシーンにはあはあして他の演技力とかそういった物を後回しにするのもどーかと思いますが、とにかくそれだけ生着替えが………! ってそれはもういいです。演技です。
★でもさすがだよね、よく人を泣かせるのは簡単笑わせる方が難しいって言うけど、本当に。あのコミカルな演技は脱帽です。恐らくプロフェッサー役が単なる演技派なだけだったら、作品の面白みが掛けて魅力が半減しちゃうでしょう。気持ち良く笑わせてくれるからこそ、いい作品なんだと思います。
★それに市村さんは早歌がおおいけど、全然聞き取りずらくないの。むしろ誰よりも聞き取りやすい。それもすごいですね。声にきちんと強弱つけているからこそ、聞き取りやすいんだと思います。


★浦井アルフレート。
★今回浦井くんが大好き過ぎて、泉見さんアルフを見てません。でも浦井くんの歌声が大好きでさ〜。もう本当にああいう発声がたまんねーのさ。
★それにおじいちゃんもといプロフェッサーの身支度までお世話してるの、萌えるよね!(笑)カップリングだよね! 腐れ目で見ちゃうよね! 本当に浦井くんの歌声とヘタレっぷりは最高です。浦井さいこー(棒読みで(笑)


★大塚ちっひー。
★うっっっっわ〜〜〜〜〜〜〜。大好き! ちっひー歌声大好き! 顔が大好き! カラダが大好き! お風呂シーン眼福!(笑)
★なんだろう、私はさっきから変態感想しか言ってないよ。まあいいよ。だって萌えちゃうんだから仕方ないよ!
★いやでも歌声大好きです。声量あって声質よくて、腹から声出す発声で。マルチに活躍してるけど、ミュージカル界で今後も頑張ってくれるといいなあ。
★それにしてもちょっとお太りあそばした? 初見とこの間見た時とで、随分違う感じがしたんだけど……。でもそのお陰でドレスはこう……お胸のあたりがいい感じでね……谷間とかね……ラストシーン間近、客席に向かって屈み込んだ所、オペラグラスで見てて良かったとか思ってごめんなさい。


★剱持たまきちゃん。
★細いよ〜。可愛いよ〜。やっぱりヒロイン役はさ、可愛いの大事だよね!


★吉野さん。
★えろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 面白〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 大好き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
★もう、このキャスティング最高です。吉野さんってばコメディもいけるし、ダンスも綺麗だし、もう最高です。やっぱりヘルベルトはただのおかまちゃんなだけじゃなくて、その上綺麗で妖艶じゃないと、締まらないですから。エロくて綺麗でカッコよくて、笑わしてくれて。もうこの吉野さん最高です。勿論、お尻見せシーンもロックオンです、はい(笑)
★でもね、本当に動きが綺麗で、女性でもあんな風に綺麗にシナを作れないよ。今作で一番セクシーでした。


★ゆうちゃん。
★やっっっっっぱりこの人最高だよ。歌声と良く分からぬダンス。ダンスってか手の動き(笑)これぞ紛う事無きゆうちゃんです。偽物とか贋作とか作れない輝けるダイヤです。一点モノです。
★それにしてもクロロック伯爵の「抑え難い欲望」のナンバーは泣ける! バンパイアの孤独というテーマはよく語られますが、古くさいとかそんな風に思わせずに、あの歌声に切なくさせられます。強く押し付けるでもなく、少し弱くせつなく、それが垣間見せる本心なのだという事を気付かされて、もうせつなくなるんですよ。この歌声は本当に誰にも真似出来ません。
★それに「今ここで予言をしよう 尽きない欲望こそが この世界で神になるのだ」そう歌っているのに、歌声が切ないんです。「(神になるの)だ――」で観客を引き込ませる為に力強く歌うのではなく、とても繊細に歌い上げ、それが徐々に強い歌声になって行き、その切なさと強さとが伯爵の葛藤を現していて、この「だ」だけでそれを表現してしまう山口さんの歌声に自然と涙が出てきました。
★やっぱり人の歌声というのは素晴らしいです。人が人であり、舞台に立って人を感動させられる、それこそが人間であり、また「作品」であると思います。


★とにかく素晴らしいミュージカルです。つか素晴らしいとかふぬけた事言わずに、もうね、大好きなミュージカルです!!
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