[20]>>>> 2007/6/26 菊地――――――――! >>>> 「レ・ミゼラブル」 2007年6月26日マチネ/帝国劇場 今井バル/阿部ジャベ/真綾エポ/渚あきファンテ/菊地美香コゼ/小西遼生マリ/三谷六九テナ/瀬戸内妻/岸アンジョ 伊藤グラン/原田光ガブ ★一年ぶりですね〜。いやはや最近専ら兵庫のあたりに咲いているすみれの花に染まっているだけに(笑)、どんな感想になるか自分でもドキドキだったのですが、やっぱりレミ大好きだ〜! やっぱり私のベスト・オブ・ミュージカルは「レ・ミゼラブル」ですね。生まれて初めて生で見たミュージカルがレミだっていうのも大きいけど、やっぱりあの世界観人間観というのは現代に通じるものがあるという事なんでしょう。 菊地ちゃん
★今公演からコゼットを演ずる菊地美香。私、彼女の最初の印象が特撮畑のアニメ声優もちょこっとやってる人、というある種特殊なイメージで、そのアニメでは声優経験が数える程度での主演で正直イマイチだったのですが、お陰でコゼット役に決まってから随分と色眼鏡……イマイチそうだな、と思って今日の日を迎えたのですが。★ごめんなさい。ごめんなさい。 ★むちゃくちゃ素敵なコゼットでした。多分この子ってば努力家で、引っ張ってやれば随分と伸びる子なんだろうな、と思う。歌なんかポップス歌いだとまあ及第点程度な気がしていたのですが、何言っちゃってんの! ★すげーーーーうめーーーーーー! ★本当にうまかった。コゼット役は前回まで演じていた河野ちゃんとたまきちゃんの他におらん、とキャスト変更にものっそい肩を落としていたのですが、救われた。菊地に救われた。 ★本当にね、うまくてね。演技も歌も。しかもコゼット役はただ上手いというだけではなく、可憐さが必要なんだけど、菊地ちゃんは可憐で尚且つ芯のあるコゼットを見事に演じきってくれました。表面的な演技ではなく、本当に深くコゼットを演じていて、 山ゆうバル
★まさか山ゆうに演技で泣かされる日が来ようとは……(失礼)★もう歌もいつになく冴え渡っていて。上手い、というより、最早凄いです。歌を聴くだけでこんなに胸が突き動かされるなんて、本当にこの方は歌を歌うために生まれてきた方だと思わせられますね。 ★教会を出た後の「バルジャンの独白」。後悔、懺悔、葛藤、希望……そういう心境の変化が歌い方に現れていて、なんだか目から鱗が落ちた気がしました。もう何度だって聞いている歌なのに、改めて、この歌の意味を理解する、というよりは感じ入らせられた……そんな素晴らしい歌声でした。ミュージカルっていうのは歌に演技を込めるのは基本ですが、それ以上にソウルが違うっていうか、そういう「想い」っていうのは観客に届くものなんですね。 ★そして演技で泣かされた箇所……。 ★実は私今迄気付かなかったのですが、「♪影の中に一人〜」から山ゆうバルはずっと微笑んでいるんですね。私、このシーンって悲痛なシーンなのだとばかり思っていたので、オペラグラスで微笑んでいるバルジャンを見た瞬間、驚きました。 ★そして、バルジャンが他界するシーンではコゼットに泣き付かれて「どうか死なないで」とすがられて、本当に、本当に素敵な笑顔で微笑んでいるんですね。「言う通りに生きて、生きてみよう」での笑顔はとても慈愛に満ちた笑顔で、とてもコゼットをなぐさめる為だけに、上辺だけ微笑んでいるような笑顔には見えませんでした。 ★所が、いよいよファンテーヌ達に迎えられるシーンでは、一瞬だけ、辛そうな顔を見せるんですね。コゼットに気付かれないように。そして、また顔を上げた時には微笑んでいて。 ★私、ここでもう滝のような涙を流してしまいました。もう、心境ぐちゃぐちゃですね。死んで欲しくない、でもバルジャンはもうとっくに死を覚悟していて、神に召されるのを待っている。否、覚悟とかですらないですね。穏やかな心境なんだけど、コゼットの幸せな姿を見守れない事だけが心残りだという感じで。 ★それから「彼を帰して」……私、この曲、そんなに好きではなかったんですが、山ゆうの、本当に慈愛に満ちた歌い方に聞き入ってしまいました。あ〜もう一度、録音し直して欲しいです、現在のバルジャンを。 新妻エポ
★想像以上に上手い歌声ですね。めちゃくちゃ上手いですね!!★今回、「オンマイオウン」中で、帽子を落としてしまったんですが(初見で分かんないんですが普段もやってる?)その時の演技が、すごく良かったです。歌い終わった後、はたと帽子がない事に気付くんですが(もちろん、新妻本人は帽子を落とした事に気付いていて、落とした瞬間に思わず手を頭に上げてましたが、さりげなくその手を下ろしてました)改めて「ああ、どこに落としたんだろう」と少し不安げに周囲を見回して、帽子を拾ったんです。その感じがめちゃめちゃめちゃめちゃエポニーヌのか弱さを表しているようで、すげーよ、この子!と思いました。アドリブであそこまで演技出来るなんて、ホント役者さんってすごい! ★しかもその帽子が後でとっても生きてくる。 ★「恵みの雨」でマリウスがエポニーヌの頭から帽子を取りますが、その帽子を藤岡マリウスは盛大に後ろにぶん投げます(笑)やがてエポが亡くなって、学生たちがエポを連れ出しますが、その際、藤岡マリウスはとても大事そうに帽子を扱うんですよね。「この帽子も彼女のものなんだから、忘れないでくれ」というように、運ばれていくエポの胸に大事そうに置いて。 ★「オンマイオウン」のシーンでの帽子を思いだし、すごく切なくなりました。帽子大事、帽子! 岸アンジョルラス
★岸アンジョは優しいね〜。いっつも人の目を見て話しますね〜。アンコール
★今回驚く程アンコールが長かったです! びっくりしました。山ゆうの時っていつもそうなの?★それはさて置き、今回のアンコールはすごかった。長いのもあるし、色々サプライズもあって。 ★なんと藤岡マリウスが新妻エポをお姫さまだっこしてぐるぐる回ってたんすよ! ひーーーーー! エポをお姫さまだっこ! マリウスがお姫さまだっこ! 死ぬかと思う程萌えました!(笑)しかも下ろした後、新妻ちゃんが、舞台の奥の方で、「もう!」なんて感じで藤岡くんをぽかっとやったりして! なんですか、ソレ! 萌え死ねという事ですか!! もう、客席でのたうちまわりたかったです、ハイ! ★それから岸アンジョが局田ガブを…………か、肩車!!! なんですか、その萌え萌えツーショットは! つうか、二人で出て来た時も、舞台奥に引く時に、お互い腰に手をやってたりして、「あんたら役の上ではお兄さんと子供だけど、実際は男と女だから! なんですかその萌えっぷりは!」…と、腰がくだけそうになりました。 ★それから、例のサスペンダーコンビ。今回はそれに、コートを脱いだ新妻エポが挟まれて、「ああどうしよう」みたいな! しかも岡さん、笑顔が……笑顔が眩しいよ! 久々にお星さま舞ってたから! もう乙女な笑顔を振りまいていらっしゃいましたよ! ★そんなこんなで、今回はとっても良かったです! ★長くて済みません……とほほ。 |